「今いる職場がイヤだ。転職したいけれど不安だ」と考えて、何か資格でもとりたい、と思うならば、やはり「第2種電気工事士」がおすすめです。
IT系資格と違い、受験料も高くなく、短期間の学習で取得できます。
第2種電気工事士の取得後、電気系や通信系、IT系などの資格を取得して、ステップアップすることができます。
とにかく第2種電気工事士は、仕事でつかえる分野が広く将来性が抜群なのです。2~3ヵ月、テレビを見る時間を少し減らして、チャレンジしてみませんか。
AI化がすすむほど電気工事士の需要が増える
「第2種電気工事士なんて、昔からある古い資格だから、将来性はない」とも思いがちですが、とんでもない誤解です。
AIやIT関連機器は、何を原動力にして動くのでしょうか?
そうです。「電気」です。AIやIT関連機器が増えるほど、電気の需要が増え、それに伴い電気工事士の需要もふえるのです。
しかも現在の日本は、少子高齢化が進んでいます。電気工事士不足が深刻な問題となっているのです。
もちろん、ネガティブな話もあります。
住宅関連ですと、住宅資材の発達により、電気工事が簡素化され、電気工事士の仕事が減るだろう、とも言われています。
また、電気工事は、とてもキツイ仕事で、先輩からのパワハラが多いから、やめておけ、という意見もあります。
でも、これは、ほんの部分的な事実でしかありません。
全体的に見れば、電気工事関連の仕事は広がるばかりです。一人でできる仕事や独立も可能です。パワハラなんかと縁のない働き方もたくさんあります。
通信工事や家電工事などでおこなう電気工事は、とても簡単なものばかりです。電気工事会社でドヤされながら仕事を覚える必要なんかありません。
通信業界では、意外なことに、工事担任者と第2種電気工事士以上の資格をもっている人が少ないです。
私が出会った人のなかでも、一人しかいませんでした。
だから、通信業界で工事担任者と第2種電気工事士以上の資格をもっていると、かなり重宝されます。
IT系でも、大きな設備になりますと、電気工事が必要になる場合があります。これも、ケーブルと機器を接続するだけの簡単な電気工事が主です。
携帯5Gが普及するほど、電気工事が増える
2025年までに、現在のメタル回線(アナログ、ISDN)のサービス提供が、一応、終了します。
2027年ぐらいまでは、メタルIP電話として、見かけ上、同様のサービスが続きます。
アナログ回線は、NTT電話局から電気が給電されるので、電源不要の端末(電話機等)で使用することができます。
しかし、メタルIP電話(アナログ、ISDN)がサービス終了すると、通信回線は100パーセント電源が必要な端末だけとなります。
5G基地局は、メタル回線や光回線に替わる新たな通信回線になります。光と同様に直進性の強い5G電波は、膨大な基地局を儲ける必要があります。
それこそ、電信柱や2階程度のビルの屋上にも設置する必要がでてきます。電波を受信するビルや家屋にも、電源を必要とするアンテナが必要になります。
となると、無数のアンテナと電気工事が発生するということになります。
2030年には、空を飛ぶ自動車やドローン宅配が普及すると予測されていますので、それらを制御する5G基地局と電気工事は、どれほどの数になるのか見当もつきません。
間違いなく、電気関連の仕事は増えこそしろ、減少することは考えられませんね。
ひとこと
毎日、猛暑が続き、エアコンなど電気の消費量が半端ではありません。
今後は、太陽光発電や蓄電池など、節電の分野の電気工事の仕事も期待できそうです。
ほんと、現代社会は、電気がないと生きていけない時代ですね。